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[えーでぃーへんかんき]AD変換器はアナログデータを時分割してデジタルに変換する素子であるが、変換する方式としてはいくつかの型があり、それぞれ採取しようとするデータの性質に合わせてこれらの方式をコストを考慮に入れて選択する。
サンプリングでは、次のことに注意しなければならない。
- サンプリング速度とサンプリング時間の関係
サンプリング定理を満足している かどうか
- 分解能(AD変換器のビット数)
アナログの電圧範囲と、デジタルの電圧範囲がマッチしているか
- ノイズに対して信号が十分大きいか。(S/N比の問題)
高速で分解能の大きなAD変換器を使用すれば理想的には正確な情報を収集するとことが可能であるがデータ数が膨大になるとメモリ容量の大きなものが必要になり、収集後の信号の処理計算に影響を及ぼす。
そこで、低速で適度の低分解能のサンプリングでも信号の意味を失わず、必要最小限の長時間のサンプリング可能であるように信号に合わせたシステム仕様を決めるべきである。この仕様決定には、メモリサイズの他サンプリング条件や量子化誤差が関係してくる。
図4.11に各社のADCをその方式別にプロットした。高速で低解像度、低速で高解像度に分布している。
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Ken Kishimoto 平成19年3月18日